占い師が語る夏の心霊スペシャル - 九頭龍之介【道標】
FC2ブログ

占い師が語る夏の心霊スペシャル

夏になると怪談話が増えてきて、話の組み立てやオチなどに「おおっ」と思わせられることが多い。
占い師をやっていると、こういったものに造詣が深いと思われがちだが、その通り。
造詣は深い。

心霊体験なんてものは怖いのから、別にそうでもないものまでいくつも体験しているが、
怪談話として面白いか否か、という部分が大事らしいので、あまり人にはしないけれど、一個だけ、本当に怖かった体験の話をしたいと思う。ただ、本当に怖かっただけで、別にオチがしっかりしているなどということもない。
※それでも怖いのが苦手な方は読み飛ばしてください


これは僕が高校2年生だったころの話だ。

僕の高校は家から遠く、帰りの手段は電車か自転車だったのだが、
大多数が電車通学をしているさなか、僕はかたくなに自転車通学を続けていた。
それこそ、雨だろうが、雪だろうが、意地でも自転車通学をしていた。
理由は単純で、人ごみが嫌いだったことと、
僕が住んでいたのは田舎だったので、終電がかなり早く、
逃した際に絶望的な距離を歩かなければならなくなるのが嫌だった。
(部活をしていたので帰りは毎回、終電ギリギリか、アウトくらいだった)

その日も、終電がとうに終わった時間に自転車で家へと帰っていた。

帰り道に必ず通る坂道があった。
その場所は、公共団地と長い坂道を挟んで反対側に墓地がある場所だった。
公共団地の古い街灯は薄暗く、墓地に取り付けられた街灯もところどころが切れており、
その間の坂道はそれらにぼんやりと歪に照らされた暗い道だ。
不審者も、幽霊も、はたまたその両方が出てもおかしくないような空間だった。
現に不審者はよく出ていたらしいので、警察のパトカーが頻繁に巡回しているのとすれ違った。
その日はパトカーが坂の上に止まっていた。
僕はその脇を通り過ぎ、坂を下った。

下り始めて数秒で、「そこの自転車止まりなさい」とパトカーから声がした。
僕は自分のことではないと思っていたので、止まることなく坂を下っていたが、
直後に、サイレン音と赤い光が背後からして、パトカーが走り出したのが気配で分かった。
再び「そこの自転車、止まりなさい」と強めの口調の声がした。
パトカーの光も声も僕の方に近付いてきているようだった。
ここで、「そこの自転車」とは、どうやら僕のことなのか?、と気が付いた。
一応念のため、自転車を停めて振り返ると、すぐそこにパトカーが来ていた。

僕の横にパトカーが停車して、サイレンが止んだ。
そして、運転席と助手席からそれぞれ1名ずつ警察官が降りてきた。
運転席の警官は僕のところに来て「こんばんは~、学生さん?」と尋ねてきた。
もう一人の助手席の警官はなぜか墓場のほうへと歩いていった。
僕が「はい」と答えると、警官は「この時間まで遊んでたの?」と手帳を取り出しながら言った。
どうやら補導するか否かの職務質問らしいと気付いた僕は、「いえ、部活の帰りです」と慎重に答えた。
夜遅い時間帯に出歩いているとに声をかけられることはよくある。
だが、この坂で声をかけられたことは何度かあるが、サイレンまで鳴らして停められたのは初めてだ。
いったい、僕の何がそこまで怪しかったのだろうと訝しげな顔をしながら、名前や学校など、いくつかの質問に答えていた。

墓場のほうから、もう一人の警官が戻ってきた。
この人は何をしているんだろう?と横目で見ながら、僕は「あの、もう行っていいですか?」と訊いた。
すると僕の前で自転車の照合をしていた警官が、自転車の登録ナンバーを見ながらこういった。
「うん、そうしたら、君の友達も呼んでくれるか?携帯電話もってない?」
「えっ?誰ですか?」
友達といわれても、誰のことか分からないし、呼ぶ理由も分からない。
警官は墓場を指差しながら
「さっき、墓場に走って逃げた友達だよ。」と真面目な顔をして言った。
全く理解できなかった僕は「いや、一人ですけど」と答えた。
警官は照合が終わったのか、立ち上がりながら
「友達をかばうのはいいけど、二人乗りしてたから停められたんだよ?何もなかったら停めないよ」と少し怒りながら言った。
そして「友達の名前は?」と訊いて来た。

警官は冗談を言っている様子でもない。
なるほど。だから停められたのだ。
サイレンを鳴らして停止を促したのは、二人乗りだったからだ。
パトカーを止めて、一人の警官が墓場へと向かったのは、誰かが墓場に逃げたからだ。
そして、その誰かは僕の知らないうちに僕の自転車の後ろに乗っていたのだ。
そして、その誰かはきっと、僕の友達でもないし、そもそも生きている人ではないだろう。



そこからは地獄だった。
警官に「それは幽霊です」なんていっても絶対に信じてくれないし、怒りを買う可能性がある。
「ほんとに知らない人です」と熱弁しても、「知らない人と二人乗りしないでしょ」と返される。
僕の「知らない」は、「かばっている」と思われるのだ。
だが、これをどう説明すればいいのかが全く分からない。
なにより、僕はこの場をとにもかくにも、とっとと立ち去りたいのだ。
墓場から戻ってこられても、困る。
15分ほどの押し問答を繰り返した末、「もうしちゃだめだよ。友達にも言っておいて」という強めの注意で決着がついた。
警官がパトカーに乗り込む前に、僕はその場を離れた。
時折、背後を確認しながら、家へと帰った。

もちろん、その日から僕は自転車通学をやめた。



九頭龍之介

【毎日、対面鑑定&メール鑑定やってます!】
北海道〜沖縄まで全国対応。
出張鑑定、対面鑑定、話を聞いて欲しいなど雑談のみでも可能です。東京都内・神奈川県横浜市内は交通費無料。

▼対面鑑定&メール鑑定に関するご質問・ご依頼はこちらまで↓

九頭龍之介 対面鑑定
メールアドレス:nekomatablog02@gmail.com

ブログランキング・にほんブログ村へ


コメント

非公開コメント

連絡先

メール鑑定・無料相談・雑談・相談の続きなど、何でもご自由に 連絡先:nekomatablog02@gmail.com

九頭龍之介

Author:九頭龍之介
はじめまして。九頭龍之介(くずりゅうのすけ)です。
多数のブログの中から僕のページを閲覧していただき、誠にありがとうございます。

現代において、日々決断が必要になる場面が多く存在します。
社会の多様化につき、運命は昔よりも複雑になり、現代人の悩み・ストレスの多くは、予測できない未来に翻弄されているといってもいいでしょう。
婚期・恋愛・友情・仕事など、いつ、どのタイミングでどのような決断をすればいいのか?はたまた、このままでいいのか?
自分の現状や未来が不透明な状況は、なにが正解でなにが不正解なのか分からず、すたすらに手探りで進んでいる状況です。

占いは、それらの状況に道標・指針を与えてくれます。
自分の位置を明確にし、進むべき方向性を示し、未来を予測し、人生をより良い方向に向かわせるためのツールです。
後悔のない、幸福へと向かうために活用しましょう!


■九頭龍之介について
鑑定歴10年。うお座、A型。占術家(predictor)、鑑定士(Psychic appraiser)、人間コンサルタント(Human consultant)。インターネットやSNSでの鑑定を中心にした時代に即した「現代占術 九頭流」を展開中。

もともと家系上では神道系の縁戚にあたり、幼い頃、僕自身は何かその道の勉強をしていたわけではありませんでした。ですが、紫色に光る神社を視るなどの霊体験を経て、自身の機能について調べ始め、それを活用することが出来るようになり、今ではそれを以って鑑定という形で皆様のお役に立てるようになりました。

独学で統計学・物理学・占いの研究を現在も進めています。
自身の知識量とアウトプットは比例すると考えているので、ありとあらゆる相談に対応できるよう勉学に励んでおり、それらの知識を使っての鑑定も行っています。


■鑑定について
基本的にどのような相談事でも受け付けておりますし、真剣に対応させていただきます。雑談レベルでも構いませんし、些細な不安でも取り除けるよう努力いたします。また、占いの指南についても行っています。どのようなことでもお気軽にまずはご相談ください。

主な鑑定方法としては、

①名前や生まれた年から、統計学を以って貴方のイメージを彩ります。
※お名前、生年月日必須

②霊感をベースに自身に視えたスピリチュアルな事象・事柄をイメージに重ね合わせながら、丁寧に丁寧に彩ります。

③九頭独自の論理、洞察力、課題解決能力から、上記の繋がりを整理し、欠落、矛盾、思い込みなどがないかを検証します。
※この時点で質疑応答をさせて頂く場合がございます。

以上の手順を以って、ある程度の答えや方向性を導き出します。
それから改善策・ヒーリング等を進めていきます。

一度で解決できるものではないものについては、アフター鑑定として定期的に確認させて頂き、問題等があればご連絡致します。
※基本的には対面鑑定となります
※対面鑑定が難しい場合はメール鑑定も受け付けておりますので、ご相談下さい


■NG項目
お金にまつわる相談
試験の合否
心霊スポット等の鑑定


占い以外にも、寂しさを紛らわしたい、元気になりたい、などの相談も受け付けておりますので、是非お気軽に遊びにきてください!
お会いできるのを楽しみにしています^^


【毎日、対面鑑定やってます!】
北海道〜沖縄まで全国対応。
出張鑑定、対面鑑定、話を聞いて欲しいなど雑談のみでも可能です。東京都内・神奈川県横浜市内は交通費無料。

▼対面鑑定に関するご質問・ご依頼はお気軽に!
九頭龍之介 対面鑑定
メールアドレス:nekomatablog02@gmail.com

↓以下のメールフォームからでも送信できます。



フリーエリア

検索フォーム